カテゴリ:中国を読む( 29 )

『世界に香港があってよかった。私にはあの街が必要だった。』

b0102720_02098.jpg星野 博美≪転がる香港に苔は生えない≫


ホテル・カリフォルニアへようこそ。とっても素敵な所さ。
ここが私の探してるホテル・カリフォルニアだとあなたはいいたいのか。
その時、遠くから轟音の近づいてくるのが聞こえた。私は窓に駆け寄り、頭を突き出した。巨大な飛行機の腹が垣間見え、頭上を横切っていった。
決まりだ。




ずいぶん前から探していたこの本、やっと年末にブックオフで見つけて購入。

中国返還の前後2年間、香港で過ごした滞在記、ずいぶん昔なのに色褪せないのは、描かれているのが現地情報や見聞録ではなく、生身で感じた中国人の生き様だから。中途半端な中国の印象を描くのが恥ずかしくなります。
作者の星野さん、選んだ住居はローカルでも敬遠するような飛行機の轟音響く繁華街“鴨寮街”の安宿、イケ面の店員にほれ込んで通ったり、死んだ友人の最後にいつまでもこだわったり、あまりにカッコいい。

そう、もっと深く、もっとリアルに人間を感じなければ中国語はわからないのだと、決意を新たに出来るハードボイルドな一冊でした。

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by chinafish | 2009-01-06 00:04 | 中国を読む

的を打つ?

b0102720_021445.jpg上野恵司≪知ってるつもりの中国語≫

一头牛,两匹马,三条鱼,四只鸭,五本书,六支笔,七棵果树,八朵花
yī tóu niú liǎng pǐ mǎ sān tiáo yú sì zhǐ yā wǔ běn shū liù zhī bǐ qī kē guǒ shù bā duǒ huā

牛一頭、馬二匹、魚三尾、アヒル四羽、本五冊、筆六本、果樹七株、花八輪



中国語の量詞を覚えるのは大変ですが、こうして見ると日本語もたくさんありますね。
この本によると、中国語の量詞の種類が多い理由は、“牛”や“马”などの単音節語は聞きわけるのが難しいため、量詞で先にヒントを与えているのだそうだ。なるほど!
とすると、日本語はその理由を知らずに中国語の両詞を導入し、名詞の後ろに付けてしまったのでしょうか?
ところでラクダの助数詞はなんでしょう?ヒントは、一番目立つ部分を助数詞に当てることが多いそうです。

もう一つなるほどと思ったこと。
「タクシーに乗る」ことを“打的”と言いますが、なぜだかずっと不思議に思っていたのがやっと解決。
“打的”“打”(乗る)+“的士”(タクシー)の略。“的士”がなぜタクシーかと言うと、広東など南の発音は、“的士”=ティックシだそうで、そのまま北京語になって由来がわからなくなったとか。
“纽约”(ニューヨーク)の発音も広東語はニユヨク、外来語は昔は南から伝わったのですね。

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by chinafish | 2008-11-17 00:30 | 中国を読む

日本人と中国人、パッと見は一緒ですが・・

b0102720_23371499.jpg王敏 《日本と中国―相互誤解の構造》 (中公新書)

你今天DaLaDaLa了没有
nǐ jīn tiān daladala le méi yǒu
きょうもあなたはだらだらしていないのかね




えっ、してました。

人気4コマ漫画サイト「だらだら毎日」の中訳タイトルだそうです。
日本語の擬態語“だらだら”にぴったりの中国語がないので、そのまま使ったのだとか。
でもだらだらしてる中国人って結構いますよね。

次々と出版されるあまたの中国本の中で、あまりに凡庸な「日本と中国」というタイトル、却って気に入って買ってしまいました。中国と日本、漢字の意味の違いをスタートに、似て非なる文化の相違を分析した本です。

“躾”という漢字、中国にはない日本製の漢字だそうです。だから中国人のしつけはなっていない、という訳ではありませんが、対訳語もなさそうですね。「身+美」⇒からだを美しく飾ることがしつけの語源とか。おじさんでも美しくなれるでしょうか?

タイトル同様、地味な内容でしたが根拠をもった主張ばかりなので、うなずける内容です。ただ日本文化の特徴として宮沢賢治が頻繁に引用されるのは、読んだことのない私にはピンときませんでした。

「だらだら毎日」のほうが、私の日常を語るには適しているかもしれません。

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by chinafish | 2008-10-21 23:31 | 中国を読む

プレイボーイの侠客なんて!

金庸《倚天屠龙记》

b0102720_065354.jpg中国成功的政治领袖,第一个条件是“忍”,包括克制自己之忍、容人之忍、以及对付政敌的残忍。第二个条件是“决断明快”。第三是极强的权力欲。
zhōng guó chéng gōng de zhèng zhì lǐng xiù dì yī gè tiáo jiàn shì rěn bāo kuò kè zhì zì jǐ zhī rěn róng rén zhī rěn yǐ jí duì fù zhèng dí de cán rěn dì èr gè tiáo jiàn shì jué duàn míng kuài dì sān shì jí qiáng de quán lì yù
中国で政治の指導者として成功する第一の条件は“忍”、それは自己を抑制する“忍”、人を許す“忍”、政敵に対する残“忍”を含む。第二の条件は“決断が明快であること”、第三の条件は極めて強い権勢欲である。



“射雕”の三部作、やっと読み終わりました。
第三作は、主人公が花花公子でふにゃふにゃしてたのでいま一つ、やっぱり第二作の、过儿&龙儿の物語が純愛路線で個人的にはよかったです。

金庸はとりあえずこれで卒業、でも中国の武侠を真に理解するには、金庸は必読だと感じました。

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by chinafish | 2008-10-18 00:07 | 中国を読む

台湾からこちらも上海へ

北方謙三≪望郷の道≫

b0102720_2242374.jpg森平太郎於一九○四年在台北創設「新高製菓」株式會社,生產糖果、巧克力、牛奶糖,也推出泡泡糖,既是台灣第一,也是當時日本國產泡泡糖的先驅。
sēn píng tài láng yū yī jiǔ sì nián zài tái běi chuàng shè xīn gāo zhì guǒ zhū shì huì shè shēng chǎn táng guǒ qiǎo kè lì niú nǎi táng yě tuī chū pào pào táng jì shì tái wān dì yī yě shì dāng shí rì běn guó chǎn pào pào táng de xiān qū
森平太郎は1904年に台北で「新高製菓」株式會社を創設し,あめ・チョコ・ミルクキャラメルや、さらにはチューインガムを世に出した。これは台湾で最初であっただけでなく、当時の日本でも国産チューインガムの先駆であった。



「瑠瑋、笑わんか。泣いたらいかんよ」
 瑠瑋が、何度も何度も頷く。
 泣きながら、瑠瑋は笑っていた。


終わっちゃいましたね、『望郷の道』。
と言っても知らない人にはワケワカですが、日本経済新聞最終面の連載小説で、新高製菓の創業者、森平太郎(著者北方謙三氏の曽祖父だそうです)をモデルにした話。

主人公の藤正太は佐賀の極道に婿入りしますが、九州を追われ台湾でキャラメル屋を旗揚げして成功、「極道とキャラメル」の組み合わせが面白く、私にとっては「愛ルケ」以来の読み通した新聞小説でした。新高製菓一六軒は台湾の台北市が本社であったため、戦後しばらくして廃業したそうです。

替わりに明日から始まるのが、高樹のぶ子作『甘苦上海』。宣伝文句によると、欲望の街上海で、事業に成功した51歳の女性が、自分の人生で唯一欠落しているジグソーパズルの一片、人生最後の恋、最後の男を得るために全能力を賭けて挑む話だそうです。

五十代のおじさんが最後の恋とばかりに上海で何度も(最後なのに?)小姐に挑む姿はよく見ますが、アラフォーならぬアラフィフ女性が上海の恋って到底怎样呢?

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by chinafish | 2008-09-29 22:44 | 中国を読む

天の眼とは?

b0102720_751699.jpgテレビで中国語9月号:唐さんの書架から≪天眼≫

一般人所讲的‘天眼’,也就是所谓人的第三只眼,实际上是指大脑中的松果体,位于头顶正中深处。
yī bān rén suǒ jiǎng de tiān yǎn yě jiù shì suǒ wèi rén de dì sān zhǐ yǎn shí jì shàng shì zhǐ dà nǎo zhōng de sōng guǒ tǐ wèi yú tóu dǐng zhèng zhōng shēn chù
世間で言われる“天眼”とは、いわゆる第三の眼のことであり、実際は頭のてっぺんの深いところにある、大脳の中の松果体を指す。



テレビで中国語9月号で紹介されていた≪天眼≫をネットで読んでいます。
いくつかの网页で公開されているようですが、私が見ているのは新浪网。

中国の小説というと、社会の腐敗や現代化のひずみといったものが紹介されがちですが、この小説は純粋なミステリーです。
元刑事が死の間際に言い残した秘密の箱、そのなかには、日中戦争時、抗日ゲリラが皇帝の墓を盗掘したさい見つけた、額に穴のあいた(天眼)頭蓋骨があり、それを見たものは次々と謎の死を遂げるという話だそうです。

かなり長いので、読み遂げられるかわかりませんが、話にスピード感があり、書かれている中国語も比較的平易であり、ミステリーという題材からも中国語の勉強には手ごろな小説だと感じています。

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by chinafish | 2008-09-20 07:05 | 中国を読む

悲しき秋の思い

神雕侠侣≪华山之巅≫

b0102720_22264034.jpg秋风清,秋月明。
落叶聚还散,寒鸦栖复惊。
相思相见知何日,此时此夜难为情。

qiū fēng qīng qiū yuè míng
luò yè jù hái sàn hán yā qī fù jīng
xiāng sī xiāng jiàn zhī hé rì cǐ shí cǐ yè nán wèi qíng
秋風清く、秋月明なり、
落葉集まり、また散じ、
寒鴉やどりて、また驚く、
相い思い相い見ゆるは何れの日か知らん、
此の時此の夜情為し難し




涼しい秋風の吹く季節になりました。

金庸の《神雕侠侣》(日本題:神雕剣侠)、秋の夜長にやっと(もちろん日本語で)読了しました。
「射鵰英雄伝」をさらにパワーアップした面白さです。というか、『射雕英雄伝』の登場人物の後日談と引き続きの活躍、新たな登場人物との絡みで話がさらに膨らんでいるからでしょう。

幕切れは、杨过との別れを嘆く郭襄の上の言葉、李白の≪秋风词≫からの引用です。
李白の恋愛詞?は意外ですが、小説には書かれていない詩の後半もなかなか良いですね。


秋风词 李白

秋风清
秋月明
落叶聚还散
寒鸦栖复惊
相思相见知何日
此时此夜难为情

入我相思门
知我相思苦
长相思兮长相忆
短相思兮无穷尽
早知如此绊人心
还如当初莫相识


秋風は清く、秋の月は明るく澄みわたる
落ち葉が、集まっては、また散っていき
冬の烏は、止まっては、驚いてまた飛び立つ
想い合う二人が再び会うのは、何時のことか
この時、この夜、思いは耐え難い

相思の門をくぐり、相思の苦しみを知る。
長き相思は永遠の思い出となり、短き相思でさえ尽きることを知らない
これほどまでに人の心を縛ることを早くに知っていたなら
最初から相い知らずにいたほうがよかったのに

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by chinafish | 2008-09-15 22:28 | 中国を読む

≪中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす≫ 遠藤 誉 (著)

b0102720_2352464.jpg軽い気持ちで立ち読みしたら、よくある中国本とは一線を画した必読ものの面白さでした。

作者は1941年、中国長春市生まれ。現在、筑波大学留学生センター(物理工学系所属)教授。自分自身が接した中国人という豊富な一次情報に基づく内容はとても説得力があります。

本題の「日本のアニメと漫画が中国を動かす」ことに関する考察も文化論としてたいへん読み応えがありますが、後半の反日教育やアメリカ下院本会議の「慰安婦決議案」に関する考察は、「中国国内の不満を抑える国内政策としての反日」といった表面的な意見とは違った新鮮で詳細な中国論となっています。

それが事実であるかどうかは新たな検証が必要でしょうが、とても新鮮な視点で、こうした見方もまた中国に関する一つの真実なのでしょう。

日本の漫画って中国で人気あるよねって私もよく言いますが、それを深く掘り下げた内容に素直に感動です。
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by chinafish | 2008-03-09 23:06 | 中国を読む

『ションヤンの酒家(みせ)』(池莉/小学館文庫)


b0102720_18392948.jpg正是生活中那些无以言表的细枝末节,描绘着一个人的形象,来双扬的风韵似乎又被增添了几笔,这几笔是冷色,含着略略的凄清。
zhèng shì shēng huó zhōng nà xiē wú yǐ yán biǎo de xì zhī mò jié miáo huì zhe yī gè rén de xíng xiàng lái shuāng yáng de fēng yùn sì hū yòu bèi zēng tiān le jǐ bǐ zhè jǐ bǐ shì lěng sè hán zhe lüè lüè de qī qīng
暮らしの中の言葉にならない枝葉末節が、一人の人間の肖像を作り上げていく。来双扬の艶姿には、またいくらか筆が加わったようだ。色は寒色、うっすらと寂しさの色が混じる。

细枝末节 xì zhī mò jié 枝葉末節
描绘 miáo huì 描く、描写する
风韵 fēng yùn あでやかな姿
略略  lüè lüè わずかに、いくらか
凄清 qī qīng うらさびしい



数年前に公開された映画の原作ですが、古本屋で見つけて読みました。
原題は≪生活秀≫、“秀”は英語のショーの意味ですね。

上の日本文は文庫本からですが、こんな風にすっきりした訳ができるようになりたいものです。「色は寒色、うっすらと寂しさの色が混じる」なんて全然思いつきません。

来双扬(ションヤン)は、「鴨の首」を売る屋台の美人の女主人。
彼女をめぐるたくましい庶民の生活を描いた小説ですが、生き抜くためのしたたかな知恵と中国的論理がなかなか面白くて拾いものでした。
いろいろなエピソード自体が小説として面白いのですが、さらに加えて庶民のみならず中国人の根底にある考え方を理解するのによい本だと思います。


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by chinafish | 2008-02-11 18:40 | 中国を読む

金仁顺≪彼此≫2/2



  黎亚非努力忘掉那个女人,但她的恶毒就像缓释胶囊里的药物颗粒,随着时间的流逝,持续地保持着毒性。而且这种毒性在他们上床时,会加倍地爆发,弄得她浑身无力,手足冰冷,有一天郑昊从她的身上一跃而起,冲进浴室,哗哗哗冲完淋浴,穿好衣服到另一个房间去睡了。
  那个女人如愿以偿了。黎亚非想。她应该伤心难过、痛哭流涕、濒临崩溃边缘了,结果却是,她迎来了婚后半个月来最香浓的一次睡眠。
  尽管黎亚非和郑昊的关系已经降到了零度以下,在外人看来,他们还是恩恩爱爱的,一个风趣幽默,一个小鸟依人。黎亚非并不是在演戏,她确实不讨厌郑昊,他身上那些曾经让她目眩神迷的优点,现在仍然能令她欣赏。
  如果郑昊在性上没什么要求的话,黎亚非觉得他们这么过下去也没什么不好的。如果没有在古堡那个喝咖啡的下午,就算郑昊偶尔有一些性生活上的要求,黎亚非也不会觉得日子有多么难过。
  结婚三周年那天早晨,黎亚非送了郑昊一台新型数码相机,他送了她一条尼泊尔薄羊绒披肩,他们还亲了亲对方的脸颊。
  吃早饭时,郑昊说,晚上杂志社的同事,以及他的一些朋友,差不多有三十个人呢,要为他们举行结婚三周年庆典。
  “这有什么好庆祝的?”黎亚非说,“这是我们俩的事情,跟别人有什么关系?”
  “我们不能拒绝别人的善意和祝福啊。”郑昊说。
  “你一个人去吧。”黎亚非说,“我下午还要去外地出诊,反正我既不会喝酒,也不会应酬。”
  “这是我们俩的结婚纪念日,你让我一个人出席?”郑昊的表情变严肃了。
  “无所谓吧,”黎亚非说,“我反正就是你的花瓶。”
  “你是我老婆。”郑昊说,“你是周祥生的花瓶还差不多。”
  “你把周祥生扯进来干什么?”黎亚非对郑昊的阴阳怪气儿有些反感。
  “是我扯进来的吗?”郑昊脸上笑嘻嘻,但眼睛里头一点儿笑意也没有,“那我们今天就打开窗子说亮话,这一年半多了,我跟他一直在玩拔河比赛,你还想让我们再玩多久?”
  “什么拔河?什么乱七八糟——”
  “黎亚非,”郑昊挥手示意她不要再说下去了,“都是老中医,少来这些偏方儿。”
  黎亚非不说话了,收拾东西准备上班。
  “我想不通的是,你喜欢他什么?”郑昊在她身后追问,“他比我老,比我矮,常年摆弄膀胱,手上那股尿味儿你不觉得恶心?”
  黎亚非开车上班,脑子里盘旋着郑昊的话,日子过不下去了,她想。
  黎亚非走进医生办公室时,被一大片欢呼声包围了,她的桌上摆着一大束粉红色的玫瑰,花梗上面夹着的卡片已经被打开了,上面是郑昊的字迹:老婆老婆我爱你,就像老鼠爱大米。
  黎亚非没想到郑昊有这份儿心思,虽说他擅长搞这一套,但结婚以后,这还是她第一次收到他送的花儿。她随即又想,这是不是郑昊故意做给周祥生看的呢?
  周祥生确实看见花儿了,呵呵一笑,“好浪漫啊。”他说。
  他往手术室走的时候,黎亚非追上他。
  “外地那个手术,我明天一早赶过去行吗?”黎亚非知道最恰当的方式是让周祥生换人,但她实在不想让别人顶替自己,她看着周祥生,“我天亮前出发,保证不会耽误的。”
  “你也不用太着急,”周祥生沉吟了一会儿,说,“我跟吴强先走。我把手术时间改到下午,你明天中午之前到就行。”
  中午休息时,黎亚非去了商场,很长时间了,她既没有心情也没有时间为自己买新衣服。
  下午,郑昊见到她打扮一新地出现在办公室,笑容满面地迎上来,给了她一个热烈的拥抱,引起了同事们的尖叫。晚上吃饭时,郑昊把所有别人敬黎亚非的酒也抢过来,拍着胸脯跟人家讲:“肝好,酒量就好,身体倍儿棒,喝啥啥香。您瞅准了——”他一仰脸,把酒倒进嘴里。
  大家都叫好。
  郑昊喝醉了,一见有人上厕所,他就冲人大声喊,“怎么了?膀胱有问题?别上厕所,找黎亚非。黎亚非是解决膀胱问题的专家。”
  黎亚非笑笑。
  “真的真的真的,”郑昊认准了这个玩笑,逮谁跟谁开玩笑,说,“黎亚非真是膀胱专家,哎,老婆,你过来给他讲讲。”
  黎亚非渐渐意识到,他们早晨在餐桌边儿的争吵并没有结束,膀胱、尿,都是周祥生的临时代名词。
  忍了又忍,还是没忍住,她说:“郑昊,闭嘴吧,你的嘴还不如膀胱干净呢。”
  整个晚上闹哄哄的,偏偏在黎亚非说话的时候,出现了一个短暂的、真空般的安静,好在,即便在愤怒的情绪之中,口出恶言,黎亚非给人的感觉仍然是优雅从容、慢条斯理的。
  郑昊带头笑了起来,笑得很大声,还指着黎亚非给朋友们看,那意思像是说:你们看见了吧?这才是黎亚非呢。
  “你们夫妻都很幽默,一个是冷幽默,一个是热幽默。”有个女人目光跟踪着郑昊,笑嘻嘻地拉着黎亚非说。她的手有些湿,还有些不干净,黎亚非试图把手抽出去,但她把她抓得紧紧的。
  饭局结束两个人坐上车回家,“我还不如一个膀胱?”郑昊笑嘻嘻地问。
  黎亚非不说话。
  “我还不如一个膀胱?!”郑昊问。
  过了一会儿,郑昊把手机狠狠地朝车窗前面一砸,吓了黎亚非一跳,一脚踩在刹车上,幸亏距离短,手机没有把玻璃砸坏。
  黎亚非吃了一惊,心扑扑地乱跳了一阵。
  “——我不想吵架。”黎亚非说。
  “——我他妈的也不想。”郑昊吼叫的时候,脸孔像被人从嘴唇处撕裂开了。
  黎亚非继续往前开,两人都不再说话,车子陷落在黑暗中间,偶尔车灯、路灯以及街边店门口的灯光照射进来,他们的皮肤变成了金属质地,黎亚非觉得车就像一颗子弹,飞奔在道路上,她不知道它最终会要了谁的命。
  黎亚非把车开到楼下,郑昊刚下车,她就把车开走了。
  黎亚非并未想好去哪里,但她清楚的是她不想跟郑昊回家。他发脾气的样子与其说是让她害怕还不如说是厌恶。最近几个月,郑昊越来越多的在客厅里对着电视过夜,有的时候清晨她起来上班,发现郑昊还没睡觉,她问他看什么,他说看一部美国的电视剧,《绝望的主妇》。
  他们谈恋爱的时候,他拉着她一起看《欲望都市》,只看了一张碟就打住了,“这里面的女人太坏了,会把我的小白兔教坏的。”郑昊说。
  郑昊追她的时候,黎亚非是受宠若惊的,这场恋爱里面她像一张拉满的弓,紧张、饱满、有攻击力,天知道郑昊哪根弦不对了,居然认准了她,“装酷的女孩儿我见多了,但你不是,你是真酷。”他用那种找到珍宝的语气跟她说话,让她惶恐不已,早晚有一天,郑昊会发现她是个赝品。
  黎亚非在一种惯性下把车开上了高速公路,她经过那个通往城堡咖啡馆的树林,林间岔路在墨汁般的树阴中消失了。
  整个旅途吴强都在跟周祥生讨论玫瑰和女人的关系。他们这些做医生的男人,从来不会觉得女人是玫瑰,女人对他们而言是具体的、真实的,里里外外都清晰无比。只有黎亚非老公那种职业的男人,才会觉得女人是玫瑰,是诗,结果呢,我们这些当医生的,能救女人的命却不一定能得到她们的心,或者说爱,而黎亚非老公这类男人,却能要了女人的命。
  周祥生笑了笑。他也想着那束玫瑰,漂亮的花朵,娇艳的颜色,还有那些刺——千万别忘了那些刺,他不无讽刺地想。
  那天在古堡喝咖啡,黎亚非像说别人的故事似的,讲她结婚那天,一个女人登门送了份特殊的礼物,好几年过去,她仍然不知道该拿这份礼物怎么办。
  “当它是肿瘤,”他说,“摘了就完了呗。”
  黎亚非有些嗔怒地看着他,这种在她身上极少流露的女性动作让他觉得很有意思。
  “我真的觉得这事儿不算什么。”他想了想,又说,“甚至,这是件好事儿,跟往事干杯,大醉一回,然后开始新生活。这有什么不对的?这就像人的身体,绝对清洁,绝对健康是不存在的,有对立面,有矛盾冲突,通常更能加强免疫能力。”
  黎亚非让他说笑了。
  “医院里有人在传你和黎亚非的闲话呢。”沉默了一阵,吴强又说。
  “你现在只带着她出来,”吴强说,“难怪人家议论。”
  “我收到短信,上面写着,走自己的路,让别人打车去吧。”周祥生伸了伸腰,活动了一下双臂,说,“明天中午手术,今晚可以喝点小酒儿了。”
  “就是,好久没放松放松了。”吴强说。
  晚上是六个男人一起吃饭,都是熟人,上来就干杯,很快把酒喝到醺醺然、飘飘欲仙的状态,吃完饭,他们去酒店对面的KTV唱歌,医院的办公室主任出去转了一会儿,笑嘻嘻地回到包房,提醒了一句,“我们今天可不是什么医生啊,别说走嘴了。”
  话音未落,几个女孩儿敲敲门进来,燕瘦环肥,有高有低,年纪很轻,裙子都短到大腿根儿处。
  陪周祥生的女孩子头发又黄又弯,像个洋娃娃,皮肤在暗暗的光线里面像缎子一样闪动,跳舞的时候,她偎进周祥生的怀里,双臂环住他的腰,身体随着音乐节拍在他身上擦来擦去,
  服务员进来送酒,门在开合之间,周祥生看见黎亚非站在包房外面的走廊里,包房里的彩光照在她脸上,闪闪烁烁的,他再定睛看时,她已经不在那里了。
  周祥生追到KTV门口,看见黎亚非站在一盏路灯下,瘦伶伶的身子,脚下拖着暗影,像个折了脚的感叹号杵在那儿。
  “你怎么来了?”他问。
  “搅了你们的好事,是不是?”黎亚非本来想把这句话讲得冷冷的,讲得像刀片一样锋利,但鼻子堵堵的,一开口倒像在跟人赌气、撒娇。
  “你看你,”周祥生让她逗笑了,“像个无知少女。”
  “如果我搅了你们的好事儿,我也不是故意的,你快回去吧,就当我没来过。”
  “别胡说八道。”
  “谁胡说八道了?我是认真的。”
  “别胡说八道!”周祥生加重了语气,他眼睛四周的皱纹像某种光芒,让他的目光更深沉,“别哭了。”
  “——我哭我的,关你什么事儿?”黎亚非的眼泪又决堤似的冲出来。她转了个身背对着周祥生,双手捂住了脸。
  吴强出现在门口,朝他们这边看着,周祥生冲他摆摆手,吴强笑笑,转身回去了。
  第二天手术结束后,吴强找了个借口先开车走了,周祥生跟黎亚非坐一辆车往回返。
  周祥生早就习惯了跟黎亚非在一起时不说话,但以前他们之间的沉默是宁静从容的,这回,沉默像八爪鱼,东抓西挠,让人不安生。
  黎亚非昨天夜里痛哭失声,但今天一早就又恢复了大理石本色,她不苟言笑,对工作认真负责,周祥生工作时倒还能全神贯注,手术完吃饭时,他失手打了个杯子,啤酒沫喷了半桌子,也弄脏了他的裤子,全桌的人都动起来,只有黎亚非端着碗,用筷子夹了饭放进嘴里,吃得那么优雅从容,让他顿生恨意。
  他不敢相信这个大理石女人对他动了感情,但显然她是对他动了感情,他不敢轻慢她,像对待其他投怀送抱的女人那样草率从事,黎亚非是个认真的、较劲的女人。
  他们开在盘山公路上,一辆丰田越野从后面超过他们,车窗开着,一些男女高声笑唱的声音传到他们耳朵里时,已经被风声刮成丝丝缕缕的了。
  二十分钟后他们遇上了车祸现场。跟丰田车相撞的捷达车有三分之一处于悬空状态,从碰撞角度上看,它没有直接翻下公路简直是一种力学奇迹。后座位的人被抬了出来,惊吓过度加上头部受伤,意识有些模糊,司机和副驾驶位置上的一对夫妇还没拉出来。
  丰田车上的几个人,不同程度地受了伤,现场哭声一片,到处是血渍。
  周祥生走到捷达旁边摸了摸伤者,冲黎亚非摇摇头。
  “人死了。”围观的人注意到他的动作。
  黎亚非也走进伤者中间,有一个女孩子腿断了,脸比纸还苍白,汗珠凝结在额头上,嘴唇抖抖的,黎亚非俯下身子把耳朵凑过去才听清她的话,“……我疼……”
  黎亚非把女孩子抱在怀里,眼泪涌上来,她轻抚着她的头发,说,“我知道,一会儿救护车就来了。”
  他们闻到酒味儿,跟血的腥气混在一起。
  他们忙活了一个小时,才等来救护车。回到自己车上时,他们身上的血腥气充满了车厢。天慢慢黑透了,救护车车顶上的红蓝标志灯灯光异常地醒目。
  黎亚非的眼睛哭肿了,身上的新套装血迹斑斑,“真可怜。”她说。
  周祥生伸手把她搂进怀里,她像个小动物,轻轻抽搐着。
  他揽住她,在她耳边轻声说,“我爱你。”
  周祥生没想到自己在四十五岁时又变成了一个少年。
  他在单位搜寻黎亚非的身影,她总是在人群中间,但如今她的安静沉着不再令她隐形,而是变成一座山,或者一泓湖水,一团雾。他沉浸在自己的感觉里,也惊异于自己的感觉。
  外出时,如果吴强不在,他们会一起过夜。黎亚非总是要求他把灯全都关掉,她的身材很好,但总是试图用衣物、被子之类的东西遮挡住自己。
  她的羞怯让他感到好笑,“你是医生啊。”他说。
  “这会儿不是。”她强调。
  周祥生有许多年没有和女人一起睡觉的经验了。他的老婆十年前就成了别人的老婆,他们偶尔会因为孩子的事情见个面,曾经,她的脸让他厌恶到不能正视,但时间长了,他们变得心平气和,甚至开开玩笑。
  “谈上恋爱了?”最近一次见面时,她打量着他问。
  他不明白她打哪儿冒出这么一句话来。
  “你看上去容光焕发。”她说,“你没当上院长,那就肯定是有艳遇了。”
  “我经常有艳遇。”他说。
  “这次有些不一样。”她说。
  确实有些不一样。他以前最怕女人纠缠,但却对跟黎亚非一起过夜有着强烈的期待,他们朝一个方向微蜷着身体,像两把扣在一起的勺子,她的头发软滑如丝缎,散发着洗发水的味道,比任何催眠的药物更有效用。
  “今天,我跟他办完手续了。”有一天夜里,他快要入睡时,黎亚非轻声说道。
  他的睡意像受惊的鸟飞走了。
  黎亚非却很快睡着了。她的身体非常松弛,像一个浆汁饱满的果实偎在他的怀里。
  有一次他们出门,赶上了一场春雪,雪花很大,白花花地飘下来,落到地上很快就化掉。天气是下雪天特有的温暖,但地面上化掉的雪水又把冷凉之气返上来,“一半是冬,一半是春。”有人说。
  “外面是冬,里面是春。”有人补充说。
  周祥生和黎亚非上午做完手术,中午吃了饭开车回家,雪一直没停,雪片似乎变得更大了,棉朵似的飘下来。在到达高速公路路口之前,有一段从两山之间通过的二级公路,公路两边的田野把雪留住了,白花花的一片,在黄昏变得黯淡的光线中,车子仿佛从一望无际的奶油中间穿行。
  黎亚非突然把车停了下来。
  周祥生往外看,车灯照射处,雪花棉絮似的飘飞着。
  “怎么了?”他问她。
  “让它们先过去。”她说。
  周祥生往外看了看,除了雪花,看不见别的。黎亚非指了指车灯射程的边际线处,他定睛看去,发现路中间,一只动物支着身子,正向他们凝视着。
  “——好像是黄鼠狼。”黎亚非说。
  他们对峙着,黎亚非向黄鼠狼挥了挥手,周祥生笑了,低声说,“它哪能看得见!”
  又过了一会儿,黄鼠狼似乎确定了他们不会突然碾轧过来,便又迈步往前走,它的后面,跟着另外四只,它们保持着相隔一米的距离,一个接一个通过公路。
  他们屏息凝神看着它们过去,又待了十分钟,确信不再有要通过的黄鼠狼了,黎亚非才接着往前开。
  周祥生激动不已,他兴奋地转向黎亚非,想说点儿什么,一时却又不知如何说起。黎亚非侧脸的弧线,是那么精巧优美,他没问什么,她却轻声回答了他的问题:“我也从未遇上过这样的事情!”
  “我们结婚吧!”周祥生说。
  黎亚非转头看了他一眼。“我们结婚吧。”周祥生又说。
  黎亚非一言不发,开到高速公路路口时,她把车停到了路边。雪这时越下越大,棉团似的罩下来,他们听得见雪团拍打车顶的啪啪声。
  “我同意。”黎亚非说。
  婚礼定在春末。满城的桃花都开了,黎亚非不想穿那累累赘赘的婚纱了,她订了一套日常也能穿的小礼服,浅桃色跟这个季节很相衬。
  黎亚非最后一次试衣服的时候,郑昊来了。
  自从离婚后,这还是他们第一次见面,他瘦了很多,头发很长,胡子拉碴儿的。
  “你怎么变成这样儿了?”黎亚非问。
  “挺好的呀。”郑昊看一眼镜子,“失恋艺术家嘛。”
  黎亚非把他以前送她的婚戒拿出来放在桌上,“这个还你。”
  郑昊看着戒指,笑了笑,“不是我小气,这个戒指是我们家的传家宝,传了好几辈子了,带你回家之前,我带过好几个女孩回去,我妈都不给,见了你,我妈才拿出来。没想到,我们还是没缘分。”
  “她恨死我了,是不是?”
  “她恨我,”郑昊笑笑,“搬回家时,我跟她说,是我有外遇你才跟我离婚的。从那天开始她就没正眼看过我,也不给我做饭,要不我能这么瘦吗?”
  黎亚非的眼泪涌出来,湿了满脸。
  “你哭什么哭啊?”郑昊笑,“我还没哭呢。”
  黎亚非哭得更厉害了。
  “再哭把衣服弄脏了——”郑昊说。
  黎亚非回房间把衣服脱下来,换了家常服出去,看见郑昊坐在沙发上看电视,电视里播放着赵本山和宋丹丹的小品,郑昊泪流满面。
  黎亚非拿了盒纸巾过去,抽了几张递给郑昊,他伸出手,没拿纸巾,却把她的手腕攥住了,黎亚非说不清楚,是他把她拉进怀里的,还是她自己主动扑进他怀里的。
  周祥生跟郑昊一前一后进的小区。他一眼就认出了那辆车,黎亚非离婚时,房子留给自己,车子给了郑昊。
  郑昊和他想象得差不多少,即使他自己不当自己是艺术家,别人也会认为他是艺术家。
  周祥生没下车,他想等郑昊从楼上下来再上去也不迟。他没想到,他会一直等到天完全黑下来。
  依黎亚非的意思,结婚典礼是在教堂里办的。除了周祥生和黎亚非的家人朋友,观礼的大多数是医院里的同事。
  他们选了城市东郊新建了没多久的教堂。教堂三层楼高,是拜占庭式,面朝田野,簇新簇新的。四周用铁栅栏围出一个院子,庭院里面的丁香树刚刚爆出花蕾。
  教堂里面举架很高,说话声音一高,便有轰隆隆轰隆隆的回响。给他们主持婚礼的神父年轻得让人起疑,头发好像打了一整瓶的发胶,一丝丝像细铁丝似的挺着,黑色法衣领口露出来的白衬衫则像两把小刀支在他的脖子下面。
  “永恒的上帝,汝将分离之二人结合为一,并命定彼定百年偕老;汝曾赐福于以撒和利百加,并依照圣约赐福于彼等之后裔;今望赐福于汝之仆人周祥生和黎亚非,引彼走上幸福之路。”
  神父指导他们交换戒指时,周祥生把戒指掉到了地上,他弯腰四下找戒指时,座席上传来笑声。
  周祥生低着头四处搜寻,还是黎亚非的爸爸拣到戒指递给他,他举着戒指回到黎亚非的身边,医院里的医生护士们可能是觉得刚才笑得有些失礼,现在热烈地鼓掌、欢呼起来。神父把目光转向他们,示意他们安静。
  “赐予彼等以节操与多子,使彼等儿女满膝。赐福他们,就像赐福给以撒和利百加、约瑟、摩西和西波拉一样,并且使他们看到他们儿子的儿子。”
  神父合上了手里的《圣经》,分别打量着周祥生和黎亚非,自始至终,他的脸上一点儿笑容也没有,严肃地吩咐他们:
  “您吻您的妻子,您吻您的丈夫。”
  他们的嘴唇都是冰凉的。



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by chinafish | 2007-09-23 00:37 | 中国を読む