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上海の「外灘(バンド)」に架かる「外白渡橋(ガーデンブリッジ)」の話題

b0102720_2156935.jpg 百岁外白渡桥暂别苏州河
bǎi suì wài bái dù qiáo zàn bié sū zhōu hé
100歳になるガーデンブリッジ、蘇州河にしばしお別れ



「外白渡橋」は1907年の完成で、建設から100年を過ぎ、この3月にいったん取り外されて大規模な補修を行い、1年後に再び元の場所に取り付けるとか。

「外白渡橋」の由来は、英国人が作った初代の木製橋がそこの地名から“外擺渡橋”と名付けられ通行料を取られていましたが、その横に別の「公園橋」を作り中国人も無料で通れるようにしたことで、「外白渡橋」という音が同じでタダ(白)という俗称が出来たということのようです。
現在の橋はその橋をさらに鉄骨製とした3代目です。

解放前はガーデンブリッジと呼ばれたそうですが、その由来は、外灘に近接する黄浦公園から。
黄浦公園も解放前はパブリックガーデンと呼ばれていましたが、外国人専用とされ、
“华人与狗不得入内”(犬と中国人は入るべからず)
という看板があったというのは有名な話です。

ナショナリズム高揚のためしばしば持ち出されるこの看板、しかし実際には存在しなかったもののようですね。

実際の掲示板には、
b0102720_21563617.jpg
・华人不准入内,除非是侍奉外国人的佣人。
・印度人不准入内,除非是衣冠整洁者。
・马、汽车和自行车不得入内。
・狗不得入园,除非加嘴套及用皮条牵住。

と列挙されていて、犬も中国人も確かに単独では入れませんでしたが、決して同等のものとして並べたものではないようです。

蛇足ですが、このあたりの考察は
「石川 禎浩「犬と中国人は入るべからず」問題再考」 伊藤之雄、川田稔編『環太平洋の国際秩序の模索と日本』山川出版社
という本に書かれています。

この考察の結論に書かれていましたが、「犬と中国人は入るべからず」が実際あったかどうかはともかく、「西洋に反発するナショナリズム」と「西洋に対する憧れ」という相反する想いを象徴するものだという考えはなかなか新鮮な視点でした。


by chinafish | 2008-02-17 21:57
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